雨の降る海

今日「君の名は。」を観に、映画館に連れて行ってもらった。劇場に入るとき、目の前を高校生のカップルが歩いていて眩しかった。

映画はとても良くて、涙脆いわたしはぽろぽろ泣いて、見終わったあとはとても身体が熱くて足元がふわふわした。

 

CDを貸してもらったので、お風呂上りに取り込んでいたら、iPhoneの更新を促された。

仕方ないと挑んでみたものの、うまく更新されないまま一時間半が経って、こうして諦めて日記を書いている。

 

iPhoneの更新を3回失敗するとは思いもしなかったけど、わたしは賢いかなその間の時間を使って、星野源の「そして生活はつづく」を読むことにした。黙々と読んで、途中飲み物を取りに行ったり、歯磨きに行くたびに父が付けっぱなしにしたテレビをぼんやりと眺めた。

そこには穏やかな音楽と不釣り合いな台風に晒され荒れている伊豆の八丈島の海の様子が映されていて、13時頃から今の今まで、電源を落とすその瞬間まで、テレビは延々と同じ海を映し続けていた。

すごくひきつけられるものがあって、なんとなく付けっぱなしにしていたんだけど、寝るにあたって勿体ないなと思って電源を落とした。

 

電源を落としたはいいが、そわそわして眠れない。

今、八丈島の海は大丈夫だろうか。

ぱかんと割れたりしていないだろうか。

真っ暗な海の向こうから恐ろしい何かがやってきたりしないだろうか。

 

最初はなんで放映しているんだろうと思った番組は、荒れてはいるけれどそれ以上の事は起きていない八丈島の現状を発信していたんだと今気づいた。

現状を知るのはとても安心な行為だと思う。

 

ベッドに入っても身体が冷たいようで熱い。熱を測ったらちょっとだけ熱があった。映画を見終わったあと、身体が熱かったのはこれが原因かもしれない。

今度から上着を持って出かけよう。その前に薄手の上着がないから買わなくてはいけない。奥寺先輩みたいな上着を買おう。

八丈島の海が明日には凪いでいるといい。おやすみなさい。